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片づけに一番大事なのは「意図を持つ」こと

  • 執筆者の写真: Yasuhiro Yamana
    Yasuhiro Yamana
  • 3月2日
  • 読了時間: 5分


片づけは単純に「ものを減らすこと」ではなく「意図を持つ」こと

片づけと聞くと「物を減らさなければいけない」「ミニマリストにならなければいけない」などと考えがちですが、実際に大事なのは「何を大切にし、何を手放すか」という「意図を持つこと」が大切です。


“片づけ=捨てる”だけが目的ではありません。自分にとって必要なモノや情報、また感情をしっかりと自分自身の手元に残し、それ以外は潔く手放していく。そうすることで、単にものを減らすのではなく、「本当に必要なものが際立つ」生活に近づいていきます。

 

“意図的”な片づけに必要な第一歩目は「ビジョンを描く」こと

まず「毎日どんな部屋で過ごしたいか」、「どんな気持ちで毎日を迎えたいか」というビジョンを自分の心に問いかけてみてください。これは、雑草だらけの庭を整えていくイメージとよく似ています。どんな花を咲かせたいのか、どんな植物を育てたいのかというゴールがあって初めて、必要なステップ(工程)が明確になります。

 

部屋の片づけも同じです。まずは心と感性に身を任せて、自分だけの“理想の空間”をイメージしてみましょう。

 

次に、「どのような空間・暮らしを実現したいのか」、自分の理想をイメージしてみましょう。たとえば、

 

・家族が自然とリビングに集まり、リラックスできる空間

・自分の趣味を存分に楽しめるクリエイティブな部屋

・余白のある部屋で、すっきりと穏やかに過ごしたい

 

…など、人によって理想の姿はさまざまです。こうした「なりたいイメージ・ビジョン」を先に描くことで、「何を残し、何を手放すか」が自然と見えてきます。

 

自分の“ビジョン”に合わせた物理的な片づけを

例えば、リビングの片づけをしたい場合、まずは、引き出しや棚の中身を取り出して、どんなものがあるかを一度“見える化”します。自分の理想やビジョンが「家族がリビングでリラックスできる空間を作る」なら、そこから不要なものが何か明確にできるでしょう。

 

見える化できたら、次に「ビジョンに合うか?」を基準に仕分けをします。

・「リラックスして過ごす」ために、家具を増やすか減らすかを決め

・よく使い、家族のコミュニケーションに“役立つ物”は残し

・“壊れている物”や“使わなくなった物” は捨てたり、リサイクルへ

・“迷う物” については、 一つにまとめ、一定期間後に再度判断を

・“使えそうな物”は使いやすい場所へ収納

・“残すと決めた物”は、家族全員の導線に合わせて収納して、使用頻度の高いリモコンや充電器などはアクセスしやすい場所へ

 

日常を豊かにする“余白”の力

物理的な片づけもそうですが、デジタル的・感情的な clutter(散らかり)も整理して手放すことで、大切にしたい思い出や目標を邪魔するものが減り、よりクリアな気持ちで毎日を迎えられます。

 

物理的な片づけは、自分のビジョンに合わせて、意図的に行うことが大事、と上記でも述べましたが、デジタルの片づけも同様で、意図的に終わりの見えないメールやSNSの通知を整理することで、情報に飲み込まれることなく、今この瞬間を大切に過ごせるようになります。ぜひ、休み時間を利用して、デジタルの大掃除をしてみましょう。

 

方法として、

・まずは不要なメールを削除

・ニュースレターで不要なものは迷わず配信停止

・受信設定を“意図的に”管理

・SNSやECサイトの通知メールは、必要なものだけに絞る

・メールを開くタイミングは決め、(例:朝と夕方の2回のみ)、“ついで”にチェックする回数を減らす

 

例:スマホアプリを整理したい場合

・ホーム画面は必要最低限のアプリのみ表示にしておく

・日常的によく使うアプリだけを残し、他はフォルダにまとめて2画面目以降にまとめておく

・2週間~1ヶ月使っていないアプリがあれば、思い切って削除してみる

 

整理をし、必要以上にSNSやメールのやりとりで自分自身を疲弊させないよう、自分にとって無理のない範囲をはっきりさせることも大事です。

 

感情的な片づけと人間関係の見直し 

次に感情、心の“余白”を作るためにも心の中を“見える化”してみます。そのためにはまず自分にとってネガティブなものから着手をするとよいでしょう。

 

例えば、

・やりたくないこと

・関わりたくない人

・好きではないこと

 

このように“見える化”してみることで要らないものがわかり、それらを削り落としていけば、より自分にとって価値のあるもの、やりたいこと、時間を共に過ごしたい人も見えてきます。

 

その後、自分の“ビジョン”と関連づけてみましょう。「こんなことを達成してみたい」「家族や友人とこんな関係を築きたい」など、自分にとっての目標やビジョンと紐づけてみると、感情的なしこりをより手放しやすくなります。

 

毎日を“意図的”に迎えるために

毎日を自分にとって本当に意味のある時間にするためにも、「片づけ」をキーワードに“意図的”な視点を取り入れてみてください。

 

ポイントは、

 

・心地よい空間と情報環境を整え、物理的・心的余白を作る

・感情の整理をし、必要のないストレスを手放す

・目標や経験を振り返り、やりたいこと、自分にとって大事なことに集中して常に意識する

 

こうした行動を起こすことで、大切な人や物事にじっくりと向き合える時間とエネルギーが生まれます。

 

“意図を持った片づけ”とは、単に捨てることだけを目標にするのではなく、自分の“理想像”や“ビジョン”を明確にして、必要・不必要を取捨選択することです。物理的な持ち物やデジタル情報、さらには心の中まで整理することで、毎日をより豊かに楽しめるだけでなく、すっきりとした気持ちで迎えられます。

 

ぜひ、自分なりの“意図的”な片づけの方法を見つけて、自分ならではの喜びや大切な人とのつながりを、余白のある環境で思う存分味わってみてください。

 

まとめ

毎日をより充実させるカギは、「片づけ」で生まれる“余白”と、“意図的”になる姿勢にあります。何を大切にし、何を手放すかを明確にすることで、あなたが一番喜びを感じられることに集中できるようになるのです。

 

ぜひ、あなたも、“意図を持った片づけ”を始めてみませんか。忙しい毎日を乗り切りながら、心地よい空間と心の余裕を整えて、明日からの新しい毎日を晴れやかな気持ちで迎えましょう。

 
 
 

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