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「大きな石」を見つけよう ~ 賢者の時間管理術

更新日:3月24日




はじめに『7つの習慣 最優先事項』という本に載っている話を紹介しましょう。


***** セミナーの講師が「ここでクイズをしましょう」と言って、瓶と石を出してきてテーブルに載せました。講師は石を次から次へとこれ以上入り切らなくなるまで瓶に入れ、「これで瓶はいっぱいですか?」と聞きました。受講者たちは当然「はい」と答えました。

すると講師は、砂利を取り出して瓶に入れました。砂利は石と石の隙間に入り込んでいきます。彼は「瓶はいっぱいになりましたか?」とまた聞きました。「たぶん、まだいっぱいではないです」と受講者たちは答えました。

講師は今度は砂を瓶に入れ、さらに水を注ぎ入れました。「私が言いたいこと、わかりますよね?」

受講者の一人が、「人生には隙間がたくさんある。頑張れば隙間を埋められる、ということではないでしょうか」と答えました。

「いいえ、そうではありません。大きな石を先に入れなければ、他の要素により空間が先取りされてしまうということです。」

ーーー『7つの習慣 最優先事項』スティーブン・R・コヴィー(キングベアー出版、2016年)より一部抜粋 ***** タイムマネジメントは、日々の仕事の進捗管理と、達成したい、あるいは必要なことを成し遂げるためだけのものではありません。

タスクリストを予定通りに完了しても達成感に結びつかなかったり、心の平安が得られなかったりすることもあるでしょう。これは私たちの心で生まれる創造性が、常に肉体的な限界を超えたアイデアを生み出しているからなのです。

真に心の充足を得る唯一の方法は、自分自身の人生における「大きな石」を見つけて、それを真っ先にカレンダーに書き込むことです。そうすれば、カレンダーの残りの部分は自然と埋まるはずです。しかし、あなたが自分にとっての「石」が何であるかを突き止め、それをスケジュールに最初に書き込まない限り、決して求めている心の平安にたどり着くことはないでしょう。

納期を忘れていた重要な仕事を大慌てで始めたら、信じられないほど短時間で終わってしまったという経験はありませんか? あなたが驚異的な能率を発揮できたのはなぜでしょうか? それは忘れていた重要な仕事が「大きな石」だったので、あなたが慌てて飛び起きたのと同時に、細胞が100%の能力で稼働したからです。

私たちの人生も同じこと。「本当に大切なこと」を決めて、それを最初にスケジュールに入れれば、必ずやそれを成し遂げることができます。一番難しいのは「本当に大切なこと=大きな石」を見極めることです。

私のビジネスパートナーのバーバラ・ヘンフィルが、この「石」についての話をしてくれたことがあります。人生では「5つの大事な価値観」を見つけることが重要、という内容でした。そのうち4つはすぐに思い浮かぶ常識的なものです。「健康」「平和な家庭」「人の役に立つ仕事」「良好な人間関係」…。しかし、5つ目となると…たいてい、その人によって答えは全く違ってきます。

5つ目の価値観とは何なのか?‥‥バーバラ自身、長い間その答えを出せずにいました。その答えへと彼女を導いてくれたのが、あるとき牧師からもらった手紙にあった言葉でした。

ーーGod's love through me.(私から神の愛を捧げます)ーー

それを見たバーバラはインスピレーションに打たれました。「神の愛。なんて素晴らしい『石』だろう‥‥!」。彼女はついに自分だけの大きな石を見つけたのです。「自分を通して周りの人に笑顔になって欲しい」ーーそう気づいた彼女はそれ以来、カレンダーには毎週この言葉を忘れないように書きとめているそうです。

人生という長い旅において、私もまだ自分にとっての「人生の石」を見つけるべく模索を続けています。短期目線では、日々の生活において、毎日最も重要な2~3個のタスクを設定してそれらを最優先で片づけるようにしています。「人生の石」と「日替わりの石」。その両方を明らかにする複眼的なスケジューリングこそが成功の秘訣かもしれません。

あなたにとっての「日替わりの石」、そして「人生の石」は何ですか? こちらの記事は星野リゾート代表星野佳路さんのお話です。まさにスキーが星野さんにとっての「大きな石」に違いありません。)


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